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2015年5月23日
長旅から戻り、東京の生活に慣れたようで、都会のめまぐるしいスピードから逃避してしまう日々。
小さなベランダにスペアミントを植えてモヒートを楽しみ、ハーブ各種を育てながら料理の腕を上げようと奮闘しています。
そしてそんな植物に癒されて曲を書きまくってます!
幸運ながら中米、欧米、アジアそしてアラブ圏を旅する機会をもらい、どの国でも音楽がどれほど人生に彩りを与えるか目の当たりにしてきました。キューバは老若男女が一緒に歌って踊り、スペインは人種を超えて混じり合いながら音楽を作り、日本との問題が多いとされるアジアの国では日本人の音楽に熱いエールを送り、偏見だらけのアラブの国では想像以上にラテン的生活が繰り広げられていて、歌って踊るのが大好き。
しかしながらどこの国に行っても日本の評判は良い!日本人としてはとっても嬉しいのだけれど、でも実はあまりみんな日本の事よく知らないのね。スシ、サムライ、技術と仕事がいっぱいある、程度。だからいつも日本にはこんなこともあるしあーんなこともあるんだよと日本PR活動的な事もしてきます。
例えば食文化、時間や技術の正確さ、落としたお財布が戻って来る国など自慢出来る事はたくさんありますが、どうも東京にいると心が痛む事が多くあります。
知らない人に声を掛けたら不審者かも、という教育をされれば仕方のない事ですが、「ありがとう」という言葉なんかもうちょっとみんな使ったら案外心地よいのではないかと思います。日本人はシャイかもしれないけれど、昔はもっと「かたじけない」とか言ってコミュニケーションしてたんじゃないかなと。「すみません」という言葉が嫌いな人もいるけど、別にあやまって言ってる訳でもないし、黙ってるよりは良い気がする。
先日、渋谷駅で折り返す電車に乗ったら、椅子の片隅に熟睡するおじさんが。かなりの人数が乗ったけれどみんな自分の座る場所確保に急ぎ、おじさんは無視。私も昔はそうしてしまったかもしれないけれど、「終点ですよ〜」とお膝をコンコンしたら「あっ!ありがとうございます!」と寝ぼけた笑顔でお礼を言い急いで降りていきました。
また、最近は近所の子供に倣ってバスに乗る時は運転手さんに会釈するようにしました。さすがに大声で「よろしくお願いします」は恥ずかしいのでね。
日本は思いやりのある国だと思いますが、都心に限ってはそうも言ってられない。外国人のマナーが悪いと言う人もいますが、外国の人からしてみたら、高齢者へ席を譲らない感じは不思議だそうです。
あ!妊婦さんマークはよりハードルが高い。先日友人が年配サラリーマンに腕を掴まれ「座りなさいっ」って言われてかなり嬉しかったそうですが、そんな人が増えたらいいね。
戦後の流れからしてみるとおじいちゃん、おばあちゃんたちには本当に感謝しなければいけないけれど、その後情報過多な先進国になり、人生の選択肢が増えたら目的を失う人も多くなってしまい、「やりたいことはなんだ」「自分が大事」というような言葉が生まれてきた。
目的は大事だけど、目的の為なら手段を選ばないようになってしまったら!
私は今まで旅してきた国々のように、ただ好きだから奏で続け、多くの人の心が豊かになれば良いと心から願うけれど、日本の音楽業界では理解してもらえない事もあり。。利益はもちろん大事、でも見えない利益も同じ位大事にしたい。
楽器さえ中々手に入ない国でも譲り合う人たち。
豊かな国で、芸術の縄張り争いなんてカッコ悪い!
今の私には余裕がなく限界があるけれど、歳を重ねたら「なんでもこーい」って両手を広げられる器を身に付けたいなあ。
日本の評論したがる人々には本当に疲れちゃう。
暫くは、ゆっくりいくかにゃー!