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SAYAKA ブログ

ワーママ2年目へ

2019年1月11日

今年は霧島の和氣神社よりスタート!
白いイノシシ「和気(わけ)ちゃん」を拝んできました。
皆様にとって素晴らしき1年になりますように。
今年もよろしくお願い致します!


wake


年始は鹿児島にてはまりつつある炭酸水素塩泉の温泉と国分にある安ウマおでん。
かわいい親戚ベイビーズに黒豚しゃぶしゃぶ。
ああ日本てステキ!


昨年は母1年生として、仕事と育児のバランスがよくわからないまま突き進んだ1年でした。
昔は、もし子供が生まれたら「母の背中を見て育つんだよ」とか言ってガシガシ働くのかなと思ったりしましたが、この時が止まったような赤ちゃんとの日々!やりたいことはできないけれど必要とされただただそれに応えるという時間は、一瞬たりとも無駄ではない。


今年は「できることをもくもくと」が目標で、創作の時間を増やしたいと思っています。
沢山のサポートあってこそですが各地ミニツアーも予定しています。
まずはキューバの第二の母の元に子供を連れていかなければならないので、遠路はるばるハバナまで行ってきます。
今日は9キロ抱えて分身ちゃんのパスポートの申請へ!
電車でサラリーマンに席を譲ってもらえて今年は良い年になりそうだとウフフ。


美しい空にあっつい太陽、そしてあたたかい愛を感じてパワーアップして参ります!


1月のライブは3本。
14日(月祝)は青山プラッサオンゼにてセッション。


praca


17日(木)戸越銀座 旬菜料理あかだにてラテン変遷アラカルトリオ
出演 : 高橋ゲタ夫(b) 中島徹(p) SAYAKA(vln)
open 19:00 start 19:30 5000円(charge,軽食,1dr付)+投げ銭


latin


21日(月)六本木アルフィーにてキューバ人歌手カルロス、GENKIトリオ


alfie121


どのライブも楽しみ!
そして帰国後は2月24日(日)に六本木アルフィーにて弦楽四重奏です!ゲストにギター柴田亮太郎くんを迎えて。
28日にはヴィオラの山田那央ちゃんコンサートに弦楽四重奏で登場です。


nao


今年も沢山の笑顔に会えますように。

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新しい経験

2017年10月28日

malecon


たまには、音楽以外のことも。


いよいよ”産休”に突入しました。
作曲活動など、自宅でできる作業はいくらでもあるのであまり実感はありませんが。


まあ、驚きました。何が少子化問題なんだか。
私の住む地域では、出産に約80万円かかります。その中には高齢出産という理由で発生する謎の10万円も含まれています。出産後に自治体からある程度は助成を受けることができますが、それにしても20万円はかかる。
出産には保険がきかないということで、毎回の検診に五千円ほどの補助があるとは言え1万円かかる時も。
ビックリ。


通っているのは信頼ある病院ですが、短い診察に5時間待ちが2回続き、診察内容がしっかり管理されていない状況だったため提携している近所の病院に検診だけ切り替えました。
期待して行った初診、白い壁のまるでエステサロンのような綺麗なクリニックで、先生も丁寧で素晴らしい。
お会計でビックリ、2万5千円!
検査があったにせよ、思わず「何にこれだけかかっているのですか?」と聞いてしまいました。すると「あ、すみません、大変失礼しました」と会計票を一度下げて、再び提示された金額は2千円増し。
何も言わず支払って出ました。
2回目の検診も、一番シンプルな検診は1500円ほどで済むところ1万円也。しかも元々通っている病院でしっかり受けている検査を「こちらでも、、」と言い始めたのでさすがにお断りして。
先生に「払えないことはないですけど、価値観がよくわからないです」と、結局元の病院に戻ることにしました。


vieja


自由業の私は時間の融通がきくし家族のサポートもあるけれど、毎日働くお母さん、ましてやシングルマザーだった場合を想像すると。。
検診に行かないお母さんが増えていると聞きました。ギリギリまで行かないので危険なケースもあるとか。
せめて、一般的な診察の値段にならないだろうか。


この話を他の国の人に話すと皆口をあんぐり、驚きます。
この際少子化万歳、国の発展は目指さず、ウルグアイの元大統領が実現させたように最小限のエネルギーで労働時間を減らして自分たちで食べるものを耕す方向を目指したらいいんじゃないかと!?
日本の音楽業界でも言えることですが、年配者が自分の保身のために必死になり後輩を育てず、発展していかないという悪循環が起こる。


出産後、育児に苦労するお母さんの話も本当に心苦しい。
子供を育てるという環境が多様化しすぎたのか、育児をしっかりできないお母さんも増えているらしく、保育園で働く人の話では朝ごはんにチョコレートやガム1枚という家庭も少なくないのだとか。


また、マナーの悪い妊婦さんがいるらしく、マタニティーマークを付けると攻撃にあうことがあるから付ける時は気をつけて、と言われるこの国って。恐ろしい。


ネットなどで少子化や教育費などの世論を垣間見ることがあります。
とても冷静な、そうは言っても予算はないという現実的な意見が多い。
例えば、ヨーロッパあたりは育っていく段階から個々を尊重する傾向が強くて、一見すると冷たいというか、自分の意見をはっきり伝える個人主義のイメージがあるのですが、ことさら子供や年配者などへの配慮は別スイッチというか、なんだかあたたかい。コミュニケーションがアナログでとてもわかりやすい。
日本はおもてなしとか心遣いという言葉がある国だけど、残念ながら都心を中心に、電車などに乗るとわかると思いますが「習慣」に支配され、身体の弱い人を守るという意識はかなり薄い。そして基本ネット上で持論を展開する個人主義者。


spain


個人的には、恵まれた環境で悪阻など身体の変化もあまりなく、出産をポジティブに捉えられているし、命を授かるという貴重な体験ができることにただただ感謝の気持ちです。
医学の発展のお陰で、多くの情報に恵まれて不安も少ない状況ですが、例えば演奏している時や音楽を聴いている時の反応、毎日の小さな出来事から、私たちが思っているよりこのお腹の中の生命はたくさんの能力をすでに持っているような気がするのです。五感、動物的な本能。
職業柄子供に教える機会があり、子供に自分の感覚を押し付けるお父さんお母さんを見かけます。子供に過信することなく、ただ心の声を聞くことができたらいいなあと思うのです。


珍しくネガティブなことを書いてしまいましたが、出産前の新しい経験として書き留めておこうと思いました。


こんな冷静に書いておいて、実際産まれたら子供の写真をSNSにアップしまくる強烈な親バカちゃんになったりして!
そうなったら、親切などなた様かワタシをたしなめてくださいませ。


cafe


さて、あと1ヶ月。
ゆったり過ごし、日々勉強、頑張ります。

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インタビュー記事掲載

2017年6月16日

先日書類を整理していたら、今までのCD発売に合わせての雑誌の記事がたくさん出てきて、いくつか読み直してみたらまあなんと生きるスピード感の違うこと。「人間はそうは変わらないよ」という割合とメジャーな言い回しがありますが、ワタシ的には「いやはや変わるもんだよね」ってカンジで。。


先日cafeglobeのインタビュー記事がアップされました。
何度も会わずとも何か共通の言葉が見つかるような、可愛らしい女性による記事。



キューバに魅了されたバイオリニストSAYAKA / cafeglobe


有難いことです。
音楽人生で何度か「あなたには売れたいとか音楽家としての野望を感じなくて難しい」的なことを言われましたが、確かに売り出す側にしてみたら扱いにくいヒトなのかもしれませんね。
もっと体揺らしながら楽しんでます感出しまくって、難しいフレーズを激しいリズムに合わせて弾いいた方が”上手に見える”かもしれませんが!まあ無理ですねやっぱり。


最近は年に何度かオーケストラのお仕事もさせて頂いて、昔から大好きでしたが長いブランクで集中力の使い方がコントロールしきれないのです。しかし慣れてる皆さんはしれっとこなすんですよね。変拍子だらけの現代音楽に至っては、全体像を理解しようとするあまり疲労が限度に。まあもうちょっと自分のパートに集中すればいいんでしょうけど、管楽器や打楽器が何をやってどう感じているのかが気になってしまって。
色々なタイプの集中力があると思いますが、オーケストラの集中力ってやっぱり半端ない。一瞬でも気持ちよく浸っていたら取り残されそうな感じ。まああれだけの人数で一緒になろうとするわけですからね。
文句一つや二つや三つも言いながら、真摯に向き合う仲間たちを見てると感動してしまいます。


という訳で、そんな世界も垣間見たりしながら演奏活動をしていると、短絡的なものは手が出しにくくなる訳で。。
頼むから、表面でなくあの中の方で揺れてる彼らの音を聞いてくれ、と叫びたくなります。


私もそんな音を出せるようにもがいているわけです。
そして、その命がけの音をしかと聴いてくれる人たちの前で演奏したいのです。
切実な願い。


キューバまでカウントダウン。
ツアーは定員を若干オーバー、断念された方もいらっしゃいましたが、何とも物好きなみなさんと(物好きはワタシか)あの美しい国へ行って参ります!
長めの休暇が取れたら是非一度訪れてみてくださいね。











今月のライブは残すところ二つ。
17日(土)は久々にカルロスとデュオ。この人の何とも言えない魅力的な声に寄り添って弾くのは本当に幸せなのです。



ゆったり聴ける、六本木のジャズの老舗です。
28日(水)は打って変わってダンス音楽バンドCHAKALA。
お待ちしております!

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キューバレポートその2<生活編>

2015年3月31日

calle


キューバへ観光目的で行くならば、限られた時間を大事にする為にホテルやタクシーを利用してあちこち遊びに行ってもらいたいと思いますが、長期滞在の場合はやはりホームステイが基本で移動も乗り合いタクシーやバスなどを利用します。


ちなみにこれからどんどん貴重になり、アメリカ人が買い戻そうとしているアメ車は基本乗り合いタクシーなんです。
利用するのは少し難しくて、スペイン語が出来てルートを理解していないとちょっと勇気がいるかもしれません。


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こんな感じで、人差し指を差し出してアメ車を待ちます。
二人だと2本指だったり、方向によって手の角度を曲げて運転手に行きたい場所を伝えることもあります。
アメ車が捕まったら行きたい方向を伝えるのですが、このとき運転手が行きたい方向と違うと、ものすごーい残念な表情で「そんなとこには行くもんか」オーラを出してきます。
そして第二関門は扉の閉め方。みなさん大事に乗っている車ですから、ドアを慣れずにバタンと強く閉めるとすごく怒られます(笑)その、閉める瞬間も異常な緊張感が走ります。


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無事に乗れたら勝利です。
ぼっこぼこ揺られながらハバナの街を眺めるとついつい感傷的になってしまいます。
ちなみにとてもマニアックですが、観光名所の旧市街へ行くアメ車を捕まえる時は「ハバナまで」って言うんです。日本語で言い換えると例えばタクシーのおっちゃんに「下町までいく?」みたいな感じかな、そのフレーズ「Pa’ la Habana」(パラバーナ)をキューバ人が言うのを聞くとキュンときちゃうのは私だけでしょうかねやっぱり。


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こちら私の滞在するお家(Casaカサ)の部屋。ハバナ中心地でとても快適。
間借り的な感じです。家主と付き合いが長いため、キッチンを貸してくれたり時々ご飯をご馳走してくれます。
ハバナで宿を探している方はいくつか紹介出来ます。基本スペイン語ですが中々いいものです!コーヒーを出してくれたら身振り手振りで話しかけたりすると急に仲良くなっちゃったりして。それで話に夢中になったらあっという間に夜になってしまったり。


キューバはWifiも増えましたが、値段も割合と高いしWifiに繋ぐ為のカードもすぐ売り切れます。キューバでのアナログ生活にどっぷりはまるとネットをする時間も惜しくなります。下手をすると半日奪われたりしますから。
友人らと会話をしていて、あれ、なんていう名前だっけ、というような会話になったとき日本だったら携帯ですぐ調べられますが、私も今回は携帯に頼らない生活だったので友人らと「ああじゃない、いやこうかもしれない」と関係ない話も含め会話が膨らんで以外と楽しかったりして。


今回ハバナは寒かったので、夜間は足下が冷えます。たいてい靴下を履いていたのですがやはり家の中はサンダルが便利。そうなるとどうしてもこうなってしまうんです。
casa2


ちょっと微妙に心地が悪いんですがだんだん慣れて来るもので。。
そしてある日家主さんの足下をみたら!
全く同じ履き方をしていたのです。しかもどうやらこの履き方は結構メジャーなようで(!?)私のキューバの母もそうでした。
これを「キューバ履き」と呼ぶ事にしました。
そしてこれが正しい履き方。
casa3


なんのこっちゃ。


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今回は音楽学校へ行ってきました。
私の師匠が教えるクラスを覗いてきました、生徒と一緒にセッションもして非常に盛り上がりました。まあ、とにかくみんな楽しそうでしたよ、ああこうやってアンサンブルを学んでいったら音楽が豊かな国になるんだな、と。皆15歳くらいでしたが、ピアノの男の子の即興がすでに自分の世界感を持ち、かつテクニックもしっかり。お見事。


escuela2


近々学校の様子はビデオでも紹介する予定です!


nino


キューバとアメリカとの国交再開にほぼ国民全員が「変わって欲しい」と強く願っているようです。果たして国民の生活が変わるのか、それがいつなのかは謎ですが。医療や学費が無料というのは素晴らしいですが、薬や楽器は手に入らないという現実。


今年、キューバのスーパーには食べ物も飲み物もなくて、というかなり古い情報を流しているネットニュースを見ましたがとんでもない、確かに種類は少ないけれどお金さえあればモノは買えるし、最近はフランスの高級シャンパンやウィスキー、お洒落なカクテルばかりおくバーも出来たりしてビックリしました。
すでにもう変わってきていますが、これからきっと更に少しずつ変わっていくのだと思います。「行くなら今」というフレーズはあながち間違っていないかもしれませんね。
アナログであったかいキューバ。
子供が活き活きしている国はなんだか未来が明るい気がします。


maraca

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免許がないので

2014年2月22日

maquina


普段は電車移動ですが、急いでもいないのに我先にと乗り降りする人が多過ぎて若干恐怖症。
毎日満員電車で通勤している人の苦労たるや。。
という訳で私は出来る限りバスを使っています。
慣れると案外快適で、年配の方や子供の利用者が多くなんだかノンビリ。
電車と違って、人々の会話も何故か耳に入ってきます。


あまりネガティブな話は書かないけれど、あまりに強烈だったとある日。
通学、通勤時間だったようで満員。
年配の方が乗車してきても席を譲らない人多数、そして入り口付近で携帯を使う男性、運転手さんが「ご遠慮下さい」と何度か注意するも中々止めない。図太い精神だなあとなんだか心が痛んでいた矢先、今度は車椅子を利用している男性が下車ということでその作業に入る運転手さん。バス停付近に迷惑駐車している車のせいでバスが斜めに停車、車椅子用のリフトが中々うまく掛けられなくて、やっとハマった、と思ったらその車椅子の男性がとてもイライラしながら「ちゃんと掛かってませんよ」と。運転手さん一度バスを動かし、再度掛け直して無事下車。するとその男性はイライラしたまま無言で去って行きました。
リフトを元に戻す時の運転手さんの背中が何とも言えない空気を醸し出していて、きっと今日は「やってられねーよ」とか言いながらお酒を飲むんじゃないかなんて心配しました。
その後、おそらく日本で一番入学が難しいと言われる名門小学校の生徒が数人乗車。バスの乗車率は120%といった感じ。その小学生たちはバスの出口ドア付近で何やら話し込んでいる。あまりドアに近づくと危険なので自動的にドアが開かなくなるのですが、子供たちはお構いなしでドアに寄りかかってお喋り。
そして「危険なので離れてくださーい」という運転手さんの注意を完全無視!小学生ですよ!
あーもうこれは完全にブチ切れたなあ、日本酒いくかなあ。
こういう時は東京が嫌いになります。
楽器を持って交通機関を利用するスリル感。いかにぶつからないか警戒度100%でざくざくと歩く。後ろから当たられる場合が一番悔しい(笑)チェロの人なんか大丈夫だろうか。


cubabus


つい先日は、これまた優秀な学校の女子生徒の会話。多分中学生。
「明日また雪降れば学校休みだよ」
「あーでも明後日休みの方がいいなあ、明日の方が楽だし、体育とか」
「えーでも勉強しないんじゃ学校行く意味ないじゃん」
「ていうか最近なんで勉強してんのって感じ」
「あーわかる、何の為に勉強すんのかわかんなくなってきた」
「オリンピック観てる?」
「オリンピックとか興味ないし」


なんかドキドキしました。
学生時代に学校の授業に興味が持てなくて無駄な時間をたくさん過ごす事ほどもったいないコトはないなあ。


とある日、幼稚園くらいの女の子がバスを降りる時にすーごい大きな声で「ありがとうございましたー!」と言って運転手さんが「はいどーも」と返しているのを見て気持ち良いなと思って、私も最近は乗車時に会釈くらいはするようになりました。どうぞよろしく、と思いながら。
都心の移動ストレスがほんの少しだけ解消されます、よ。

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