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SAYAKA ブログ

Cubaレポート

2017年8月18日

cuba amesha


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最高でした!キューバ。
海と音楽とフルーツと。
堪能しすぎて幸せボケから中々抜けられないワタシ。
今回はサンティアゴ、グアンタナモ、バラデロそしてハバナに滞在しました。


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第二の都市サンティアゴでは、アフロキューバンを主体とするフェスティバル”Festival del Caribe”を開催中で、海外からもたくさんのアーティストが出演。ハイチからの流れであろう、ダンサーの大地をえぐるようなステップに心奪われました。
柔らかいダンス音楽”Son”も、躍動そして疾走感溢れる音のうねりに体のみならず心も揺れました。
優秀な人材がサンティアゴから離れていってしまい、試行錯誤しているバンドが多いようにも見受けられましたが、生まれた土地の音楽を大事に歌う姿に癒されました。


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グアンタナモのゲストハウスのとろけるお手製グアバジュースと素朴で何だか好きなクッキー。


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初のGuantanamoへ。とにかく穏やか。外国人ということで話しかけてくる人が少なく、豊かな食材とゆったりした音楽を堪能。チャングイという極渋の音楽を生音で演奏してくれて、自分がミュージシャンということをすっかり忘れて楽しみました。


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ハバナでは、私を娘のように大事にしてくれた師匠のお母さん、その名もカーチャとの感動の再会を果たし、お互いの積もる話を永遠と。もはや彼女に会うためにキューバに行くようなもので。
そして師匠が所属する歴史あるバンド”Orquesta Aragon”のDanzonをホテルナショナルにて聴き、少し演奏も参加しました。Charanga編成のDanzonがたまらない。
何というか、このグルーヴはどうやったって出せないうねり方なんだ。ただただ素晴らしい。


昨今のキューバでは相変わらずレゲトンという音楽が主流で、若い人はサルサを聴く機会がほとんどない。例えるならば学校行事で時々聴く日本民謡といった感じでしょうか。
でもポップスは面白いアーティストが結構います。ちょっとサルサのテイストが入っていて、歌詞が良かったりしてお洒落。海沿いを走るアメ車でそんな音楽が流れると何だかロマンチックな気分になってしまう。表現が古いですが、でも本当にそんな感じ。


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立派なオクラとマンゴーと生姜をゲット。豚肉を買って野菜炒めを。
パパイヤジュースの可愛らしいこと。甘くて美味しい!


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予想外に美味しかった鶏肉のブルーチーズソース風味@El Biky(Infanta y San Lazaro)


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キューバで美味しいものを食べたことがない、という方も結構いらっしゃいますが、美味しいものはあります!特に家庭料理。以前はレストランでの食事は中々難しいものがあって、パスタを頼むとうどんが出てくる感じでしたが、最近はレストランもどんどん美味しくなって、サービスも彼らなりに努力が始まっています。個人的には、無愛想に見えて、少しこっちから仕掛けると突然笑顔になるあたりも好きなんですが、チップという制度も機能しつつあり、その駆け引きが面白い。


キューバで働くことの大変さは我々の想像を超えます。助け合いの精神が強く残るこの国では、キューバ人同士でしっかり助け合っています。私も長期滞在で一般家庭のキューバ人からたくさんの大事なことを教わりました。「日本で働いて楽しみに来てるんだから」と開き直らず、外国人として出来ることはしようと心に決めました。


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今回は日本からのツアーを組んでおり、総勢16名の仲間が来てくれました。慣れない土地で多少不便もあったと思いますが、文句ひとつ言わず皆思いっきり楽しんでいってくれました。私もほぼツアコン状態で頑張りましたが、その合間にレコーディングまで決行してしまいました。
昨年立ち上げた弦楽四重奏プロジェクト、キューバ録音です。
優秀なメンバーが揃い、さすがのグルーヴとキレッキレの即興を詰め込んでくれて感激。
更には全世界で不動の人気ドラマーHoracio “El Negro” Hernandezが参戦!長年かけて積み重ねてきた繋がりが功を奏したレコーディングとなりました。
これから日本のクラシックの精鋭たちを巻き込んで録音をし、楽譜の出版に合わせてCDも発売できたらと企んでおります。
きっと、私ならではの作品に仕上がると思います。


たくさんライブにも行きました。会いたい人たちに会えました。
ベーシスト、Alain Perezのサルサバンドが印象的だったなあ。音楽の作り方からスーテージングまで、中々キューバの人が作らない緻密なショーでした。何よりミュージシャンが若く、きっちり統率していてみんな生き生きしてた。お客さんも入りきらないほど。
DVD共演させて頂いている超絶技巧フルートのMaracaのセッション、大御所サックスCesar Lopezも素晴らしかった。ポップス系のバンドもとっても盛り上がってたなあ。


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いつも笑顔で迎えてくれるサルサバンドManolito y su Trabucoのマノリートさん。色々な変化を受け入れながら変わらない強固で美しいグルーヴに何だか笑顔が止まらなかったなあ。バンマスとしての在り方に感動してしまった。
斬新なサウンドを生み出す勢いのあるバンド、恐ろしいほど完璧なテクニックで遊ぶ人たち、お金に惑わされるアーティストそしてただただ美しい音を紡ぐ人たち。
聴く側が「古き良きもの」に固執したくなるのはわかるけど、そうなってしまったら感性は死んでしまうから、否定せず、わかった気にもならず音を体で受け止めていきたいなと再確認しました。
キューバに限らず、とあるジャンルに傾倒するとそれが自分にとって特別なものになり、ついわかったような気になってしまう。独占欲も出たりね。


複雑な金銭事情がある国ですが、ごく普通のキューバの人は本当に真っ当で、真面目に働いて心遣いがあってとっても優しい。
止むを得ずお金とともに関係性を築く人もいますが、そこに囚われることなく、純粋にぶつかってゆくと一歩先に進めることもあると思います。
観光業を中心に街の変化はあるものの相変わらず可愛らしい国、ぜひ一度訪れてみてください。


そして最後は、、
とろけるビーチ、バラデロ!!!


habana7

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ご報告

2017年8月13日

りんご


雨ときどき晴れ、台風、どんより曇り空。
体も楽器も参ってしまうこの時期、木々にさえエネルギーを吸い取られる気持ちがしますが、これも秋に美味しいものをたくさん食べるためだと妙に納得し、暑さを乗り越えていこうと思うのです。
さて私事ではありますが、年末に長女を出産の予定となりました。キューバ1ヶ月滞在、8月も9月もツアーがあり妊婦とは思えない日々を過ごしている訳なんですが、無理せずそして通常通り楽しむつもりです。
演奏活動は現時点で10月12日六本木アルフィーでのライブ以降お休みとし、現在力をいれつつある弦楽四重奏プロジェクトの執筆活動に専念する予定です。
演奏開始は遅くとも1月にはスタートする予定です。やはり演奏は楽しい!きっと弾きたくなるに決まっています。
という訳で、また活動再開のお知らせをこちらでさせていただきます。
これからもパートナーと共に精進してまいります、どうぞあたたかく見守ってやってくださいませ。

SAYAKA

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