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2015年3月31日
キューバへ観光目的で行くならば、限られた時間を大事にする為にホテルやタクシーを利用してあちこち遊びに行ってもらいたいと思いますが、長期滞在の場合はやはりホームステイが基本で移動も乗り合いタクシーやバスなどを利用します。
ちなみにこれからどんどん貴重になり、アメリカ人が買い戻そうとしているアメ車は基本乗り合いタクシーなんです。
利用するのは少し難しくて、スペイン語が出来てルートを理解していないとちょっと勇気がいるかもしれません。
こんな感じで、人差し指を差し出してアメ車を待ちます。
二人だと2本指だったり、方向によって手の角度を曲げて運転手に行きたい場所を伝えることもあります。
アメ車が捕まったら行きたい方向を伝えるのですが、このとき運転手が行きたい方向と違うと、ものすごーい残念な表情で「そんなとこには行くもんか」オーラを出してきます。
そして第二関門は扉の閉め方。みなさん大事に乗っている車ですから、ドアを慣れずにバタンと強く閉めるとすごく怒られます(笑)その、閉める瞬間も異常な緊張感が走ります。
無事に乗れたら勝利です。
ぼっこぼこ揺られながらハバナの街を眺めるとついつい感傷的になってしまいます。
ちなみにとてもマニアックですが、観光名所の旧市街へ行くアメ車を捕まえる時は「ハバナまで」って言うんです。日本語で言い換えると例えばタクシーのおっちゃんに「下町までいく?」みたいな感じかな、そのフレーズ「Pa’ la Habana」(パラバーナ)をキューバ人が言うのを聞くとキュンときちゃうのは私だけでしょうかねやっぱり。
こちら私の滞在するお家(Casaカサ)の部屋。ハバナ中心地でとても快適。
間借り的な感じです。家主と付き合いが長いため、キッチンを貸してくれたり時々ご飯をご馳走してくれます。
ハバナで宿を探している方はいくつか紹介出来ます。基本スペイン語ですが中々いいものです!コーヒーを出してくれたら身振り手振りで話しかけたりすると急に仲良くなっちゃったりして。それで話に夢中になったらあっという間に夜になってしまったり。
キューバはWifiも増えましたが、値段も割合と高いしWifiに繋ぐ為のカードもすぐ売り切れます。キューバでのアナログ生活にどっぷりはまるとネットをする時間も惜しくなります。下手をすると半日奪われたりしますから。
友人らと会話をしていて、あれ、なんていう名前だっけ、というような会話になったとき日本だったら携帯ですぐ調べられますが、私も今回は携帯に頼らない生活だったので友人らと「ああじゃない、いやこうかもしれない」と関係ない話も含め会話が膨らんで以外と楽しかったりして。
今回ハバナは寒かったので、夜間は足下が冷えます。たいてい靴下を履いていたのですがやはり家の中はサンダルが便利。そうなるとどうしてもこうなってしまうんです。
ちょっと微妙に心地が悪いんですがだんだん慣れて来るもので。。
そしてある日家主さんの足下をみたら!
全く同じ履き方をしていたのです。しかもどうやらこの履き方は結構メジャーなようで(!?)私のキューバの母もそうでした。
これを「キューバ履き」と呼ぶ事にしました。
そしてこれが正しい履き方。
なんのこっちゃ。
今回は音楽学校へ行ってきました。
私の師匠が教えるクラスを覗いてきました、生徒と一緒にセッションもして非常に盛り上がりました。まあ、とにかくみんな楽しそうでしたよ、ああこうやってアンサンブルを学んでいったら音楽が豊かな国になるんだな、と。皆15歳くらいでしたが、ピアノの男の子の即興がすでに自分の世界感を持ち、かつテクニックもしっかり。お見事。
近々学校の様子はビデオでも紹介する予定です!
キューバとアメリカとの国交再開にほぼ国民全員が「変わって欲しい」と強く願っているようです。果たして国民の生活が変わるのか、それがいつなのかは謎ですが。医療や学費が無料というのは素晴らしいですが、薬や楽器は手に入らないという現実。
今年、キューバのスーパーには食べ物も飲み物もなくて、というかなり古い情報を流しているネットニュースを見ましたがとんでもない、確かに種類は少ないけれどお金さえあればモノは買えるし、最近はフランスの高級シャンパンやウィスキー、お洒落なカクテルばかりおくバーも出来たりしてビックリしました。
すでにもう変わってきていますが、これからきっと更に少しずつ変わっていくのだと思います。「行くなら今」というフレーズはあながち間違っていないかもしれませんね。
アナログであったかいキューバ。
子供が活き活きしている国はなんだか未来が明るい気がします。