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2017年10月28日
たまには、音楽以外のことも。
いよいよ”産休”に突入しました。
作曲活動など、自宅でできる作業はいくらでもあるのであまり実感はありませんが。
まあ、驚きました。何が少子化問題なんだか。
私の住む地域では、出産に約80万円かかります。その中には高齢出産という理由で発生する謎の10万円も含まれています。出産後に自治体からある程度は助成を受けることができますが、それにしても20万円はかかる。
出産には保険がきかないということで、毎回の検診に五千円ほどの補助があるとは言え1万円かかる時も。
ビックリ。
通っているのは信頼ある病院ですが、短い診察に5時間待ちが2回続き、診察内容がしっかり管理されていない状況だったため提携している近所の病院に検診だけ切り替えました。
期待して行った初診、白い壁のまるでエステサロンのような綺麗なクリニックで、先生も丁寧で素晴らしい。
お会計でビックリ、2万5千円!
検査があったにせよ、思わず「何にこれだけかかっているのですか?」と聞いてしまいました。すると「あ、すみません、大変失礼しました」と会計票を一度下げて、再び提示された金額は2千円増し。
何も言わず支払って出ました。
2回目の検診も、一番シンプルな検診は1500円ほどで済むところ1万円也。しかも元々通っている病院でしっかり受けている検査を「こちらでも、、」と言い始めたのでさすがにお断りして。
先生に「払えないことはないですけど、価値観がよくわからないです」と、結局元の病院に戻ることにしました。
自由業の私は時間の融通がきくし家族のサポートもあるけれど、毎日働くお母さん、ましてやシングルマザーだった場合を想像すると。。
検診に行かないお母さんが増えていると聞きました。ギリギリまで行かないので危険なケースもあるとか。
せめて、一般的な診察の値段にならないだろうか。
この話を他の国の人に話すと皆口をあんぐり、驚きます。
この際少子化万歳、国の発展は目指さず、ウルグアイの元大統領が実現させたように最小限のエネルギーで労働時間を減らして自分たちで食べるものを耕す方向を目指したらいいんじゃないかと!?
日本の音楽業界でも言えることですが、年配者が自分の保身のために必死になり後輩を育てず、発展していかないという悪循環が起こる。
出産後、育児に苦労するお母さんの話も本当に心苦しい。
子供を育てるという環境が多様化しすぎたのか、育児をしっかりできないお母さんも増えているらしく、保育園で働く人の話では朝ごはんにチョコレートやガム1枚という家庭も少なくないのだとか。
また、マナーの悪い妊婦さんがいるらしく、マタニティーマークを付けると攻撃にあうことがあるから付ける時は気をつけて、と言われるこの国って。恐ろしい。
ネットなどで少子化や教育費などの世論を垣間見ることがあります。
とても冷静な、そうは言っても予算はないという現実的な意見が多い。
例えば、ヨーロッパあたりは育っていく段階から個々を尊重する傾向が強くて、一見すると冷たいというか、自分の意見をはっきり伝える個人主義のイメージがあるのですが、ことさら子供や年配者などへの配慮は別スイッチというか、なんだかあたたかい。コミュニケーションがアナログでとてもわかりやすい。
日本はおもてなしとか心遣いという言葉がある国だけど、残念ながら都心を中心に、電車などに乗るとわかると思いますが「習慣」に支配され、身体の弱い人を守るという意識はかなり薄い。そして基本ネット上で持論を展開する個人主義者。
個人的には、恵まれた環境で悪阻など身体の変化もあまりなく、出産をポジティブに捉えられているし、命を授かるという貴重な体験ができることにただただ感謝の気持ちです。
医学の発展のお陰で、多くの情報に恵まれて不安も少ない状況ですが、例えば演奏している時や音楽を聴いている時の反応、毎日の小さな出来事から、私たちが思っているよりこのお腹の中の生命はたくさんの能力をすでに持っているような気がするのです。五感、動物的な本能。
職業柄子供に教える機会があり、子供に自分の感覚を押し付けるお父さんお母さんを見かけます。子供に過信することなく、ただ心の声を聞くことができたらいいなあと思うのです。
珍しくネガティブなことを書いてしまいましたが、出産前の新しい経験として書き留めておこうと思いました。
こんな冷静に書いておいて、実際産まれたら子供の写真をSNSにアップしまくる強烈な親バカちゃんになったりして!
そうなったら、親切などなた様かワタシをたしなめてくださいませ。
さて、あと1ヶ月。
ゆったり過ごし、日々勉強、頑張ります。