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2013年6月22日
最近クラシックのオーケストラに参加するようになって思ったコト。
クラシックの所謂現場からは暫く遠のいていました、私。とは言え優秀なプレイヤーはクラシック以外の音楽に興味があり、これまで素敵な出会いに恵まれ、共演する機会もありました。いつぞやとあるバーで、なんと小沢征爾さんが私のバイオリン一本のキサスキサスキサスで踊ってくれた事もあります!
生まれた時からクラシックばかり聴いて育ってきたので、今はラテンジプシー系だけど(!?)今も音楽をとても愛しています。
今の時代はポップスやジャズを聴くクラシック奏者が増えたと思いますが、おそらく一昔前はポップスとクラシックの間に大きな隔たりがあり、クラシックの名曲をちょっとポップス風にしました的な音楽は「ありえないやめてくれ」と感じる人が多かったはず。実際私がジャズ、ワールドミュージックを弾き始めた頃、長くクラシックでお世話になっていた人に「そっちの音楽にいったのね」とかる〜い感じで言われていたと後ほど知りました。その人に対して、アフリカに1年くらい行ったらどうですか、と言いたかったけど。
逆に、とあるジャズの雑誌の対談で有名プレーヤーが「音符がきちんと弾けるだけで偉そうになるな」とこれもかる〜く語っていて、なんだか切なくなった記憶があります。
クラシック音楽を心から愛しているプレーヤーは「音」に対して本当に本当に忠実。客観性、どう見られるかとかそんな発想をする暇はなくて、とにかく音を追いかける!たくさんの想像力と共に。
ジャズ、ポピュラー音楽の世界に携わると、その時にしか生まれない繊細な音やエネルギーに魅力を感じて幸せになります。即興性の強い音楽に惹かれてもっと色々な音楽を聴き、弾きたいと思う。音楽に国境やジャンルの壁はないと思うけれど、ただ最近実感するのは、クラシック音楽はグルーヴという感覚があまりないのでメロディーに対しての信頼感が抜群に高いということ。メロディーを本気で追えばどんなアンサンブルも可能だ、ということ。例えば少人数のアンサンブルはそれは密度が濃くて楽しいけれど、大勢で音が美しく重なり合う瞬間はもう言葉にできない。難しいだけにね。
なーーーんて素敵。
そりゃ、本気で音を追っかけてる人からしたら、媚を売るように見えるモノに対して厳しくなるのもワカルよね。。
ところ変わってキューバだと、音に対してのピュア度がきっととても高いので、クラシックもポピュラーも全部もの凄い勢いで混ぜてくる!こうなると謎に近い!!
私自身、今後の新しい音作りはたくさんのチャレンジとともに進めて行こうと思っているけれど、その「メロディー命」アンサンブル形式を何とか取り入れたいなと思っています。
もっと、たくさん良い経験が出来る事を願って!
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