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2013年7月10日
7ヶ月振りのライブを無事に終えました。たくさんのお客さんに来て頂いて、何より嬉しかったのが「音が変わった」と何人かに言ってもらった事。
自分でも弾きながら「なんか感覚違うな」と感じました。
長旅とクラシックの影響。やっぱり人間てわかりやすいもんだ!
最後はお客さんもテンションが高くてアンコール3曲!とっても楽しかったけれど、同時に次の課題が見える1日となりました。
昨夜はサックスのマエストロ渡辺貞夫さん@ブルーノートを観に行きました、やっぱり脱力してゆったり歌っていて素敵。共演のブラジル人もみんな自然体。
私も一つ一つ大事にこなしていきたいと強く思いました。
先日、初台にある新国立劇場で父が作曲したオペラ「夜叉ケ池」を観に行きました。日本の創作オペラは数える程しかなく、作品として残るまたは再演されるものが非常に少ないそうです。新国立劇場としては後世に残るものを!という熱い思いのもと企画されたとか。
父から創り上げてゆく過程は聞いていたのでかなり期待をしていましたが、実際観たら想像以上の内容で正直ビックリしました。父が大事にしているメロディー、和声の美しさが泉鏡花の言葉に心地よく絡み物語に自然に引き込まれていきましたが、演出と舞台美術がまたゴージャス!海外の人が思い描く「日本の美」が神秘的に表現されていて、舞台芸術だけでも圧倒感がありました。
きっと今の時代的には「斬新なもの」「難易度の高いもの」が求められるのかもしれませんが、実際のところ専門家以外は「美しいもの」を観たり聴いたりしたいのでは、と思う今日この頃。演奏家だって、弾いていて辛い楽譜とかきっと燃やしたくなる事もあるはず!
オペラと言えば。
確か私が高校生の頃、課外授業でオペラを観に行きました。校風が自由な女子校で、言いたい事は先生にもハッキリ言うような個性的な子がたくさんいました。もちろんオペラ初体験の人がほとんどで、確かイタリアの作品だったと思うのですが、字幕はあるものの前半で生徒のほとんどが沈没(笑)。クライマックスはさすがにプレーヤーのテンションがあがり生徒も8割復活!ところが、そのオペラの最後のシーン、か弱くて美しいという女性が悲劇の歌を歌うという設定なのですが、実際の歌手がかなりというかとても豊満な方で。。その女性が「私はか弱いの」的なフレーズを歌った瞬間、イタリア語だったらわからなかったのに字幕にババーンとそのセリフが打ち出され、その瞬間あまりの見た目との違いに学生の半数以上がなんとお笑いライブの勢いで大爆笑!
プレーヤーだけでなく他のお客さんにも大変失礼だし「みんなダメダメダメ!」と叫びたかったけど、ちょっと出来すぎなほどミスマッチで「学生は正直だよな」と思ってしまった。。
今はスマートで美しい歌手が増えましたが、それでも海外の作品を演じると視覚的に違和感を感じる人が多いはず。(実際音楽に入り込むと気にならなくなってくるかと思いますが)そう言った意味で日本の作品は視覚的には入り込み易いのでは、と感じました。というか、オペラという形式は日本のものではないけれど、どんどん創作して例えば演劇ファンとか普段オペラを観ない人に観てもらうようになればいいのになと心から思いました。
次のライブは23日青山のプラッサオンゼです。
とってもラフな雰囲気のお店なので、初めての方も気軽にいらして下さいね!
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